映画「銀河英雄伝説 DIE NEUE THESE 星乱」 第三章を観に行く

 映画「銀河英雄伝説 DIE NEUE THESE 星乱」 第三章を観に行きました。観に行ったのは大阪ステーションシティシネマさん。

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 話数的に言うところの「21話~24話(最終話)」に当たるエピソードとなります。

 テレビシリーズ→邂逅
 イベント上映シリーズ→星乱

 という構成になりますね。そして、この「DIE NEUE THESE」版は、この星乱を以て一区切りとなります。

 さて、映画館に到着し、上映開始までの時間を待っていると、視聴予定の時間帯分が満席になったとのアナウンスが。えええ!そのようなアナウンスを聞いたのは久しぶりです。

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 入場時には来場者特典も頂きました。入ってしばらくすると、確かに満席となりました。さらに、女性客もそこそこ。こういったSFものでは珍しい光景でした。

 内容としては、自由惑星同盟、そして銀河帝国双方の内乱がついに終結します。終結したものの、同盟には地球教という新たな不穏な影が差し込み、帝国ではラインハルトがついに権力を握るものの、盟友であるキルヒアイスを失います。
 内乱そのものは収まったものの、互いに大きなものを失い、また、新たな火種が燻りだすという、次の時代への希望と不安を提示したところで、お話は終わります。

 ヤンにとっては、古い友人のジェシカを、ラインハルトにとっては幼馴染にして盟友のキルヒアイスを失うという、ある意味「過去と決別」し、もう一度歩みだしていくという姿を描いたのが「星乱」というお話だったのではないかと思います。

 原作小説の分量からすれば、これでもまだ「前半」。果たして以降のアニメ化は行うのかというのが気になるところです。ですが、「お話の区切り」という面で見れば、ちょうど良いところで終わっているとも言えますし、シリーズを続けるか否か難しいところです。

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 また、今回は無事にパンフレットを購入できたのですが、三間雅文音響監督のインタビュー内容を読んで、この銀英伝の続編をやるか否かに関わらず、これからのアニメ業界に一抹の不安を覚えました。
 それは「少年役の声の人ばかりになって、渋い声を出せる役者が少なくなってきている」というコメントです。これはくるくるも同じように思っていましたので、「業界の人も危惧してるんだ」と。
 これは、「様々な年齢のキャラが登場するドラマが創れなくなる可能性がある」という事です。アニメは沢山の可能性を持つジャンルであるのに、その可能性を自ら窄めてしまっているという事でもあります。声優という職業の枠から飛び出して活躍している方も多いですが、逆説的にそれが演技の幅を狭めてしまっている面があるのかも知れません。

 もうひとつ、パンフレット中の記事で感じたのは、やはり今の時代に「宇宙艦隊」を描く事に、スタッフが非常に悩んでいる事、そしてCGを使うからこそ、尺度を意識してしまうという2点です。
 ロボットであれば、極端な話「人の動きやポーズ」を参考に出来ますが、宇宙艦隊なんて、未だ「想像上の産物」ですからねぇ。参考にするとしても、先人の制作したアニメや特撮になりますし、そうなると必ず「モノマネ」と批判が飛んできます。
 宇宙艦隊(もしくは宇宙艦)を中心に据えた作品なんて「ヤマト」「スタートレック」くらいしか無いのでは? ガンダムシリーズはモビルスーツ、マクロスシリーズはバルキリー。機動戦艦ナデシコはエステバリス・・・、ああ、「銀河戦国群雄伝ライ」という作品がありましたが、アレを「宇宙モノ」とするには、若干違和感が(笑)。
 スターウォーズでも主役メカのミレニアムファルコンは「飛行機」的な演出ですから「艦」というには少し無理があるように思います。
 艦を動かすという事は、それだけで「群像劇」の様相を呈しますから、登場する様々な人物を描き分け、キチっと演出するとなると、相当な手間が必要(←時間・お金・人)になってきます。そうなると、やはり今のアニメ業界の環境では、ねぇ・・・。

 分かっていても、今回の星乱・第3章で「終わり」と言うのは、やはり寂しいですね。今ではこのような「骨太のスペースオペラ」が制作される事自体珍しいものになっていますし・・・。
 中心となった制作スタジオのPRODUCTION.IGさんが「ヤマト2199」、そして「DIE NEUE THESE」を時間と手間(とお金)を費やし、ここまでの高いクオリティで仕上げてきたのも、もしかするとそういったアニメ界の現状に対する問題提起の一面があったのかも知れません。
 旧版とまでは行かずとも、もう少しこのスタッフ、キャスト陣での続きが観たいと思っています。それも出来るだけ早くに、です。でなければ、銀英伝のような多種多様な人物が登場する作品を演じられるような声優さんが本当にいなくなってしまいます・・・。

 あと、今回の第3章に関して一言。ヤンが反乱分子のひとりであるエベンス大佐と互いの考え方について会話するシーンがあるのですが、この内容、外見から「くまのプーさん」に例えられるあの権力者が聞いたら激怒しそうな内容です。でも、確かに「自由」とは何か? 「民主主義とは何か?」について、エンタ-テイメント作品でありながらも考えさせられるものでした。
 故に、この作品をかの国で正規に販売・配信する事は不可能と思えてなりません(笑)。

 旧作はその話数の多さ故、観ていなかったのですが、リメイクたる今作は何とか邂逅~星乱まで完走する事が出来ました。銀英伝ワールド、楽しませてもらいました。
 スタッフ、キャストの皆さん、ひとまずは『お疲れさまでした!』



銀河英雄伝説 Die Neue These 公式設定資料集 Complete Edition

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